ついこのまえまでは、世界経済は、日本の経済成長力に対して悲観的だった。日本自身もさほど自信を持っていない状況が続いていたのではないだろうか?
世間的には経済成長の観点で、日本人が日本に誇りをもっていたり、自信に満ち溢れているムードではないが、ここ数ヶ月で円の価値は2割近くも上がっている。残念ながら、この状況は日本が引き付けた状況ではなく、サブプライムの問題で、ドルに対しての信任が揺らいでいる結果として、円が上がっているに過ぎない。
きっかけはいつもこのようなところから始まるものなのだろう。
いまの状況に対して、私自身は若干強気な見方をしている。千載一遇のチャンスであるとも見ている。
なにがチャンスであるかは、おいおい書いてみたいと思うが、とにかくチャンスなのだ。
私達日本人は、いささか自虐的すぎる。また、主体性に乏しいようにも思う。(この傾向は上の世代に多い)戦後の教育観が深層心理にそのようなメンタリティーを植え込んでいるからなのだろうが、しかしながら私達は、私達がおもっている以上にパワフルであり、魅力的な力を秘めているように思う。
円高くなると、輸出関連産業の株が下がる。為替相場の変動が、利益を失わせるからだ。しかし、この数年の間にグローバル化が進んでいることもあって、また、グローバル企業はこの問題には柔軟に対応しているため、為替変動に強い企業の株式は下がっても程度が知れているだろう。
構造改革前に銀行株を進める人はだれもいなかった。しかしながら、銀行は蘇った。不良債権の処理を国と一体となって進めたからだ。一般の投資家は長期的に見れば政府と中央銀行には敵わない。
現在のサブプライムの問題は、日本は先んじて対応した。この問題に関しては、日本は世界の雛形であり、苦しみながらも世界はこの問題に対応し、新しい枠組みを生み出すことだろう。
エネルギーの相場も高騰している、しかしながら、エネルギーの問題でも、やはり日本が先んじて世界の雛形となるだろう。私達は変化に対して見事に柔軟に対応することができる特性を持っている。
古い考え方が新しい考え方に移るとき、パラダイムシフトが起こるとき、このようなときにはこだわりを持たないこと、変化をチャンスと捉え、悲観的になることなく、新しい何かを生み出す意欲の発露を行うべきではないだろうか。
ついこのまえ教えていただいた禅の話が参考になる。
禅の一節に「風性常住、無処不周」というものがある。(道元禅師:現成考案)
扇をつかう和尚に対して、弟子が問いかけたものだ。
「風の本質は常住であり、すべてに行きわたらないところはないのに、なぜ和尚は扇を使うのか?」という問いだ。
師は言う、「お前は、ただ風性の常住なることを知っているだけで、行きわたらないところはないという道理はまだ分かっていない。」
扇を使うことではじめて風が常住なること、風の本質が変わらないことを知ることができる。
風がどこにでもいきわたるということを、ただ知っているだけでは、知っていることにはならない、扇を使ってみてはじめて風が行き渡るということを知ることができるという師の教えだ。
扇を使う、行動を起こすということで、風を起こすことができ、風を行き渡らせることができるというものだろう。
現状を変えたい人はこちらをご覧下さい。
