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2008年04月17日

プロローグ:新規事業の成否

あるコスメのブランディングとマーケティングに関して相談を受けた。試作品でサンプルを頂いたのだが、これがかなりよい。

開発者の意図や担当者のピュアな想いが、純粋に製品の中に凝縮されている状態。

このような状態のものはすごく好きなのだが、経験的に言えることは、プロジェクトが進んでいく中で、このようなピュアな状態は徐々に失われていくことが多い。

もちろん、中にはピュアな状態がおおもとのもとのコンセプトとして核となり、そのエネルギーが大きく拡散していくこともある。

うまくいくケースもあるばそうならないケースもあるのはなぜか?

プロジェクトを進めている間に、どうでもよい要素やエッセンスが徐々に盛り込まれていくからで、生まれたばかりのピュアな状態に徐々に雑身が増していくことになって、ピュアな状態が上手く育たないからだ。

また、ピュアな状態に固執するあまり、独りよがりになってしまうケースもある。

新規事業の場合はこのバランスが難しい。

初期に掲げたコンセプトは、例えばパッケージづくりやカタログづくり、WEBサイト、広告宣伝、営業戦略、すべてに波及していく。人と人が仕事で関わっていく流れのなかで、エネルギーが上手く伝播していったものは上手く広まるのだろうが、伝播していく過程の中で歪んでいってしまうことで、途中で頓挫してしまうケースも多い。

予算の問題や人材面での制約、ネットワークの有無など様々な問題を抱えながら動き出すのが新規事業の常なのだ。

ビジネスアイデアは生まれたとたんに死に掛けているといっても過言ではない。また育っていく過程で何度も死に掛けることもある。

最終最後に成否を分けるのは、主体者の意思や覚悟であったりするところが、実はビジネスシーンはロジカルでドライなシーンばかりではなく、むしろロジカルな判断をおこなうのであれば、やらないほうがよいという結論しか導かれない。

新規事業の成否を決めるのは、意外なほど人間的な情緒的なドラマだったりするものなのだ。

この縁を頂いたコスメ。幸運の女神の微笑みが得られるだろうか?


posted by lightworker at 01:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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